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grover's diary

なるべく毎日ちょっとでも、何か書くブログ

占星術殺人事件読了

娯楽

この本には私が最高に気に入った部分が一つ存在する。

「読者への挑戦状」

という一旦区切りのあるページだ。

いくつかミステリーと言われる本を読んできたが、私のような探偵気分を味わいたい人がどこまで読めば犯人を言い当てる事ができるのか、わからない事が多かった。

 

もちろん、それらしき描写で、ここで名探偵が犯人を言い当てる前というのはわかるものもあるのだが、明確にここまで読んでいいですよ、という事が書かれていないものがほとんどだ。名探偵が犯人を言い当てる時に、いままで細かい描写を一字一句覚えている読者というのはいないはずである。

それで、この挑戦状のページがあれば、そこまで読んで犯人がわからない場合何度でも読み返す事ができる。

 

この本は空いた時間にちびちび読んで、ああでもないこうでもないと、数週間はかかりながら最初の挑戦状までたどりついた。ここまでぼんやりと予想していた犯人とトリックを、もう一度読み返す事で犯人につながる描写がいくつもある点に気づく事ができた。一度当たりを見つけたあとは、次々に証拠となる描写が見つかるので、爽快だった。

 

思えば、「そして誰もいなくなった」、から「十角館の殺人」、「0の殺人」と読んできて、完全に負け続けてきヘボ探偵だったが、なんとか犯人とトリックを当てる事ができてとても嬉しかった。そして御手洗潔と石岡君のやりとりが楽しかった。

 

そして私は 占星術殺人事件の感想をネットであさり周り、わからなかったという感想を見るたびにニンマリするのだ。2度おいしい。

 

という事で私的には最高傑作である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから少しだけネタばれ。

 

 

 

 

 

 

正直に言うと最初の梅沢平吉の密室殺人のトリックがとけなかった。馬鹿正直にトリックを考えすぎたのだ。ヒゲを切り取るという部分も考えすぎた。

実はわからなくても良かったのだ。この点はちょっと残念だ。

だが、材料が揃えられて、自分で犯人とトリックを言い当てる、この爽快感は最高だ。

きっと私はこの御手洗潔シリーズを読むだろう。すでに「斜め屋敷の犯罪」は手に入れた。